よくある質問

糖尿病は治りますか?
残念ながら治りません。しかし食事・運動療法を頑張り血糖値が目標レベルまで下がった状態が持続すれば、健常人と同じように過ごせます。
紹介状がなくても診察してもらえますか?
紹介状がなくても診察は可能です。服用中のお薬や検査データをお持ちでしたらご持参ください。
予約がなくても診察してもらえますか?
予約がなくても診察しておりますが、ご予約の患者様を優先に診ておりますので、待ち時間が発生することをご了承ください。その日から体調がすぐれないといった場合、当日の予約も可能ですのでお電話での予約をおすすめ致します。午後診の方が比較的空いておりますので、予約が取れないという方は、午後の診察時間内でのご来院をおすすめ致します。
現在、症状もなく体調も良いのですが、それでも通院しなければいけませんか?
糖尿病はコントロールが悪くても、通常10年以上の無症状の時期を経て症状が出てきます。何らかの症状が出た時にはいろんな合併症が相当進んでいることがほとんどです。ですから、症状がなくでも通院し、定期的に検査して合併症を防ぐ必要があります。
※コントロールができている状態とは、食事・運動療法などで血糖値を目標レベルまで下げられている事です。
普段は他院に通院していますが、 風邪などの時に診察してもらえますか?
風邪のみの診察でも大丈夫です。ただし、発熱外来で対応しますので、来院前にお電話ください。また普段飲んでいる薬がありましたら、お薬手帳をお持ちください。
糖尿病ですが、毎月の通院が大変なのですが…
当院では一人ひとりに合った治療を心掛けております。まだ血糖値が充分にコントロールされていない場合、月1回程度の受診が望ましいと考えます。無理な場合、次回受診できそうな日付を決めて受診してください。その条件で最善を尽くします
糖尿病です。インスリン注射が嫌なのですが他に方法はないでしょうか?
患者様の条件によっては必ずしもインスリン治療を避けられるものではないのですが、ある程度方法はございます。インスリン注射を避けたい場合、例えば炭水化物を減らす食事療法なども一法になるかと思います。患者様にとって最も健康寿命が延びる治療を第一に考えてておりますが、相談した結果その治療が受け入れられないといった場合には臨機応変に対応させていただいております。
糖尿病です。カロリー制限がつらいのですが続けないとダメですか?
理想的な食事療法を行って、理想的な運動療法を行って、その上で血糖値が高ければ薬物療法というのが糖尿病治療の王道です。最近、少し小太りな方が長生きするというような話を見聞したことはございませんか?このことは正しく、日本人においてもさらに糖尿病患者さんにおいてもそのような医学論文が出てきております。日本人糖尿病患者さんいおいてはカロリー制限しなくていい方も多いです。その方の体型や年齢や病態によりカロリー制限は必要ない場合も多いと考えます。カロリー制限が必要な患者様でも当院では継続可能な食事療法をご提案いたします。
運動はいつするのがいいのでしょうか?
運動するタイミングは病態によって異なりますが、概していうと食後1時間ぐらいがお薦めです。なぜなら食前(血糖値が正常に近い時)の運動はやせる運動で、食後(血糖値が高い時)の運動は血糖値を下げる運動です。ですから糖尿病の方は食後の運動が良いでしょう。
食事療法の仕方がわからないのですが…
希望者には管理栄養士が予約制で食事療法の指導を行っております。3日間くらいの食べたものの種類と量を記載していただき、それを基に管理栄養士が「この食品をこのくらい減らしたらとか、この食品をこういった食品に変えましょう!」と具体的にご提案致します。予約時間についてはご相談ください。
サプリメント(健康食品)は効果があるのでしょうか?
サプリメントで効果がある可能性があるものもございます。しかし、一般の方が自分に合ったサプリメントを探し当てることは至難の業です。服用する前にご相談ください。
1型糖尿病なのですが、1型糖尿病の診療で最も大切だと思われることは何ですか?
l型糖尿病というのはその他のタイプの糖尿病より厳しい治療が必要になります。診療していても気の毒に思うことは多いです。ところが誰も代わってあげることはできないですし、本人が向き合うしかないのです。経験上、1型糖尿病患者さんにとって最も大切なことは「病気と向き合う前向きな心」だと思います。積極的に病気に立ち向かって欲しいと思います。治療に後ろ向きだと失うものが増えます。
将来認知症にならないか心配なのですが?
「認知症だけはなりたくないです。」と言われる方は多いです。認知症は遺伝的にレールに乗ったように進むかというとそうでもなく、生活スタイルの工夫でかなり防げます。一般に正常→主観的認知障害(SCI)→軽度認知機能障害(MCI)→認知症と段階的に進みますが、認知症は早めの対策が大事です。例えばシロスタゾールという血液をサラサラにする薬を飲んでいる方は認知症になりにくい事が分かっています。他の血をサラサラにする薬を飲まれている場合、シロスタゾールに変えるのも一方です。また、中年期の肥満は認知症を増やしますが、高齢期の肥満は認知症になりにくくします。そのステージでの正しい食事療法を行うことも大事です。
バセドウ病と言われました。目玉が飛び出るのではないかと不安です
バセドウ病には眼球突出という症状が出ることがあります。ただしこの症状は全員に認める症状ではありません。今現在、突出していないのであれば今後もないことが予想されますし、また、バセドウ病はきちんと治療すれば決しで怖い病気ではありません。
今飲んでいる薬が合っているのか不安です
通院していていろんな不安が出てくると思われます。遠慮することなく質問してください。当院では「私のカルテ」という患者様用のカルテを作成しております。医師の前では聞きたいことを思い出せないことも多いです。何か不安な点とか質問があれば、次の診察までに「私のカルテ」にメモをしておくとよいでしょう。
糖尿病です。食事療法が辛いです。制限しないと行けないですか?
年齢や体型にもよりますが、日本人の糖尿病患者さんの場合、食事量の制限はしなくていい方が多いです。最近では糖尿病患者さんも健診などで見つかり、病初期から通院を開始され、良好な予後が期待できる方が大多数です。その結果、超高齢まで生きられる方が増えています。その一方で、加齢により食事摂取量は減っていきます。そうすると頑張って食べてもある年齢から体重は減り続けます。平成の初め頃までは食事制限をすることで痩せすぎ→寝たきりになる人は少なかったのですが、更に寿命が延びたので、痩せすぎから寝たきりになる方が増えています。認知症や寝たきりは高齢期には体重が重い方がなりにくく、最近の糖尿病患者さんは病初期から継続通院される方が多く、そういった方では長寿が期待できますので、食事制限は緩やか、もしくはしない方がいい方が多いです。
痩せすぎるとどうして寝たきりになるのですか?
力が弱すぎて立てなくなるからです。昭和時代に寝たきりになる場合、脳出血などで麻痺があり寝たきりでした。ところが最近は痩せていて長生きするから寝たきりになっている人が多いです。長生きし食べる量が減り、痩せた場合、日本人は痩せているので、すぐに脂肪が底をつきます。そうすると、次は筋肉が分解されます。このため自力で立つことが出来なくなり寝たきりになります。寝たきりや認知症を防ぎたければ高齢期には筋肉も脂肪もある程度ついている方がいいのです。血糖値や血圧を下げるため食事制限をやり続けすぎると日本人の場合、寝たきりや認知症になりやすいのです。
血液検査でクレアチニンの値が高く、2を超えました。血液透析はもう避けられないのですか?
絶対避けられるものではないですが、諦めなくてもいいと思います。ARBやACE-Iというグループの降圧剤は腎機能を守る働きがあります。さらにSGLT-2阻害薬にも同様の働きがあります。そういった薬よりもオウギ末という生薬がお勧めです。西洋医学の薬は腎機能が悪化するペースを遅らせると言うのが適切な表現になるかと思います。これに対してオウギ末は腎機能が改善します。正常化するような劇的な改善ではありませんが、多くの方で改善します。安価な薬ですし、試す価値は十分になると考えます。更に慢性腎不全の方には睡眠時無呼吸症候群の合併が多いです。睡眠時無呼吸症候群を合併していた場合、その積極的な治療で腎機能悪化速度は緩やかになります。